住宅リノベ―ション

京都市 N邸











今年の初夏、京都市内に住む学生時代の後輩夫婦の自邸をリノベーションさせてもらいました。1年後輩の旦那さんは、若き日本画家、2年後輩の奥さんはイラストレーターであり、グラフィックデザイナーでもあります。(ちなみに僕の妻も同じ出身校です。)とにかく二人はすばらしい才能の持ち主で、心から尊敬できる友人でもあります。さらに美男美女!文句なしです。

今回のリノベーションでは、間取りの大胆な変更、(浴室を1Fから2Fへなど)ホテルのような雰囲気、タイル貼りの水廻り、などなど…たくさんのこだわり要望(笑)があり、とにかく3人で納得がいくまで、話し合いを重ねました。

また着工後に発覚した白アリ被害で急遽、補修工事を追加など完成に至るまで、色々と紆余曲折があり、僕にとって、思い出深い仕事となりました。

完成後、二人から「外に出かけても、お家に帰りたくなるよ…」とうれしい言葉をもらい、本当に手掛けさせてもらって良かったなと思います。帰りたくなるってことは、それだけ二人が落ち着ける、お気にい入りの空間になったということですから。(と思います)

空間を飾るすてきなグリーンや家具は、おしゃれな二人のチョイスです。

写真上は玄関部。京都らしく土間仕上げにしました。階段下のグリーンがよく合っていて、とても雰囲気のある玄関になりました。奥には季節の花などをしつらえられるスペースなんかもあります。日が暮れるとまたいい雰囲気になります。

写真中央は、1階のアトリエ扉。別注で木製ドアを製作しました。一見すると白にも見えるドアですが、実はごくごく薄いグレーに塗装。これも二人のこだわりです。既製品にはない温かみがアトリエらしくいい感じです。

写真下は、ホテル風?!のバスルーム。壁の一部をグレーにし 、アクセントを付けました。洗面台も特注です。(僕作ですけど…)

最後にリビング越しのキッチン。カーペットとタイルで空間を何となく区切っています。写真では、ブルーっぽく見えるのですが、このカーペット、グレーパープルの微妙な色合いがとてもいい感じです。&噂の美男美女夫婦です。

中野大輔
minuit



.


木造平屋 リノベーション

N邸 堺市









100年の木造平屋のリノベーションです。
とても古いこの建物は、改装が施され、壁や天井には化粧板が貼られ、床は既製品のフローリングでした。
古き良き雰囲気に戻す為に、天井や壁をを撤去し、古い柱や梁を表しました。広い天井裏は、新たにロフトを作り、寝室とクローゼットとしました。ロフトに上るための階段も足場板をカンナで削り製作しました。床は全面に無垢の板を貼り、壁はもともとの土壁部分はは左官の壁と、新しく造作した壁の仕上げは白塗装にしました。建物奥には大きな庭があり、縁側の延長としてウッドデッキを設け、地面には古いレンガを敷きました。
汚くなった部分を隠すようにリフォームが施されていた空間は、古き良き雰囲気を可能な限り生かすような空間にし、新しい部分はシンプルな雰囲気にして味わいのある古い部分を引き立ててくれるような空間構成になったかと思います。
この建物が持つ雰囲気を残しつつ、生かしつつ、築100年の家は、また新しい歴史をつくってくれると思います。
長年積った塵や埃は施工中の僕たちを苦しめましたが、きっちりとしたデザイン構成と材料の選定をきちんとすれば、味わいのある空間がローコストで出来ます。古いがゆえに苦労もありますが、この建物がもつ雰囲気も十分引き出せた思います。
 


工事中の写真です。
歴史のある建物を生き返らせるのは大変です。長い年月積もった埃と闘いながら、
昔の立て方の工夫や知恵も学びながら、現代の工法や、耐震にも気を配りながらの
施工となりました。







はじめまして。≫amp(アンプ)といいます。
建築設計士の私が、デザイン・設計をし、施工者として現場に携わり、設計者としての目で、施工者としての目で、空間の完成まで作らせて頂いております。












私の考えるリノベーションとは、素材や質感、明りや空気感をまとめ、魅力ある空間に増幅させる事だと思っています。さらに、住む人や使う人、そこに集まる人たちの幸せ、笑顔が増幅されるような空間を創っていきたいなという思いから、AMP(アンプ)という名前にしました。